ステアラボの勉強会写真千葉工業大学 人工知能・ソフトウェア技術研究センター (ステアラボ) は、 機械学習、自然言語処理、画像処理等の人工知能分野の研究者・技術者の方々を招き、 最先端の研究・技術についてご講演する「ステアラボ人工知能シンポジウム」を毎年開催しています。

ステアラボの写真今年のシンポジウムは「Acadexit: 大学・研究機関から飛び出す研究者たち」と題して 3 名の研究者の公演がきけます。

従来我が国では、大学や研究機関が学術研究の中心的存在であり、 そこで研究職を得ることは研究者にとって安定かつ自立した研究環境が 保証されることを意味しました。ところが最近、あえてその環境をなげうって、 ベンチャー企業を起業し、あるいは、ベンチャー企業に参画して研究の場を移す研究者が現れてきています。 これまで、大学や大学院を修了した学生がベンチャー企業に就職したり、 研究者が所属機関に籍を残したままベンチャー企業を立ち上げたりする等の例は多々ありましたが、 このように大学や研究機関で活躍していた研究者がベンチャービジネスへ転出して研究を発展させていくという状況は、 我が国ではあまり見られなかった現象と考えます。 この現象を “Acadexit (アカデグジット)” と呼ぶことになったそうです。

本シンポジウムでは Acadexit した優れた人工知能・機械学習研究者の方々を招き、 Acadexitした動機や目的、また Acadexit の実態 (研究体制・内容・方法の違い等)について、 ご自身の最新の研究成果や研究動向を紹介。

ステアラボの写真本シンポジウムを通して、大学や研究機関に所属する研究者のキャリアパスのあり方や研究者による起業について、 また、これから研究職を目指す学生の進路選択、更には企業における学術研究のあり方や研究者の採用等に 一石を投じたいとのこと。

日時

2019年2月23日 (土) 13:25 〜 17:35

フクラシアの写真

場所

フクラシア丸の内オアゾ Hall A

講演者

  • 山口 光太 氏 (株式会社サイバーエージェント AI Lab)
  • 牛久 祥孝 氏 (オムロンサイニックエックス株式会社)
  • 瀬々 潤 氏 (株式会社ヒューマノーム研究所)

プログラム

  • 13:25 〜 13:30
    • 開会
  • 13:30 〜 14:10
    • 山口 光太 氏 「デジタル広告のクリエイティブ研究について」
      • 私は2017年に大学を離れて株式会社サイバーエージェントに入社してから、バナー画像やテキストといった、デジタル広告におけるクリエイティブ表現を制作するための機械学習技術に取り組んできました。この講演ではクリエイティブ制作を取り巻く最新の研究事例とともに、サイバーエージェントAI Labで取り組む研究プロジェクト、研究チームとしてのミッションや研究環境について、昨今のアカデミアを取り巻く環境を踏まえて紹介します。
  • 14:10 〜 14:50
    • 牛久 祥孝 氏 「これからの Vision & Language ~ Acadexit した4つの理由」
      • Vision & Language は、計算機が画像の内容と人間の言語を結び付けて理解する研究分野として、機械学習/人工知能のみならず、コンピュータビジョンや自然言語処理の領域からも注目される融合領域である。本講演ではそれらの動向を概観するとともに、こうした領域を見ながら研究してきた者として、Acadexit をテーマとするパネルにつながる4つの動機について述べる。
  • 14:50 〜 15:30
    • 瀬々 潤 氏 「企業化する大学と、公益化する企業。そして、人工知能の社会実装に向けて。」
      • 演者は、機械学習の新規手法を研究すると共に、主に生命科学の研究者とコラボレーションすることで機械学習を用いたデータ解析を実施してきた。また、自身の研究室をお茶の水女子大学、東京工業大学で主宰し、産業技術総合研究所では研究チーム長の任を担ってきた。これらの活動の中で、現在の人工知能ブームで起こっている変化は、数理・計算科学を広く社会還元するチャンスであると思うと同時に、よりよい社会を作る人工知能研究を進めるには起業するのが良いと考え、2018年10月より、株式会社ヒューマノーム研究所の代表取締役社長を努めている。本講演では、自身の研究の流れからはじめ、起業に至る経緯、Acadexit 「ではない」企業像を、今考えていることと共に述べたい。
  • 15:30 〜 16:00
    • コーヒーブレーク
  • 16:00 〜 17:30
    • パネルディスカッション
  • 17:30 〜 17:35
    • 閉会

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